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献立の立て方【料理の基礎】

主菜を決めてから全体の献立を考えると楽に組み立てられる

毎日の料理の大変さというのは、実際の調理作業だけではありません。
それ以上に、今日は何を作ろうか、明日は何にしようかと献立を考えるのが一番大変だと思うこともあるものです。
そこで、献立の組み立て方のポイントと言えるものを押さえて、悩みの種を減らすようにしましょう。

基本的な考えとなるのは、一汁三菜という日本古来の懐石料理から来ている考えです。
汁物を一つに、主菜となる料理を一つ、そして副菜を二つという構成で献立を作るのです。
こうして品数を決めておくと、献立をいつも統一感のあるものにできます。

この構成で献立を考える際には、まず主菜を決めてから他の料理をそれに合わせて決めるようにすると、バランスが良くなりますし献立を考えるのも楽になります。
主菜は、鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類、豆腐料理などの植物性たんぱく質の料理で作ります。
これらの材料をローテーションで使うことにして、その上でどんな味付けにするかを考えると、飽きることなくいろいろなメニューを作れます。

副菜は主菜とのバランスを考えて決める

副菜はあくまで主菜をサポートするものという考えで、主菜とのバランスを考えて決めると良いでしょう。
たとえば、主菜が油を使ってちょっとしつこいものであれば、副菜はさっぱりとした味付けのものとするという感じです。

また、味だけでなくでき上がりの見た目をイメージして、色合いを考えるのも良いでしょう。
主菜が赤っぽいでき上がりになるのであれば、食卓が映えるように緑や黄色の材料を使って副菜を作るという形です。
もちろん、和なら和、中華なら中華というふうに味付けを統一することも大事ですが、こうした食卓の雰囲気をイメージして献立を決めていくというのも、魅力的な料理を作るためには欠かせません。

汁物の考え方

汁物を何にするかを決める時には、まずベースとなる味を決めることから考えます。
洋風の主菜と副菜が多いのであればコンソメベースにする、中華や韓国風の料理が並ぶようであれば、ちょっとニンニクを効かせた鶏もしくは牛肉ベースのダシを使うという感じです。
また、和食の場合は味噌汁が多くなりますが、ちょっと副菜と主菜の味が濃い場合には、舌をすっきりとさせるためにすまし汁にするという選択肢もできます。

毎回同じ汁物にするのではなく、味のベースを変えるだけでもかなり食卓全体のまとまりが変わってきます。
メインの料理に合わせてバランスよく汁物も決めるようにしましょう。
このように、全体的に見ると、献立を決める際のポイントは、まず主菜を決めてそれに合わせて副菜の中身、そして汁物の味のベースを決めていくという形になることが分かります。